スマホで撮った動画や、ビデオカメラで撮影した動画は皆さんどのように保存していますか?
そのままスマホやビデオカメラのSDカードの中にデータを入れっぱなしにしている方が多いと思いますが、スマホやビデオカメラは精密機械ですので、ある日突然壊れてしまうことも…。
スマホやビデオカメラが壊れてしまうと、その中にあるデータも同時に破損してしまう可能性があるので、小まめにバックアップをとっておく必要があります。
そこで今回は、3カ所にバックアップを取ると安心な理由と、バックアップをとる3つの方法をご紹介いたします。
なぜ3カ所にバックアップする必要があるのか
3カ所にバックアップをとる手法は「3-2-1ルール」と呼ばれ、バックアップをとる際の理想的な方法と言われている考え方です。
3-2-1ルールは、
- データはコピーして3つもつ(二重にバックアップをする)
- 2種類の異なるメディアでバックアップをとる
- バックアップのうち1つは違う場所で保存する
というもので、これはスマホやビデオカメラの動画データ以外に、仕事上で必要なデータや写真データなど様々な用途で応用できます。
そもそもなぜバックアップをこんなにとらないといけないのかと言うと、日常の中にはバックアップをとったデータが破損するリスクが常に潜んでいるからです。
例えば、スマホを落としたり寿命を迎えたりして電源が入らなくなってしまった場合、スマホの中のデータを取り出すのが難しくなります。また、ビデオカメラを落とした場合や、ビデオカメラに挿入していたSDカードを紛失した場合など、スマホとビデオカメラに限定すると簡単にリスクを挙げることができます。
また、日本は災害大国です。地震や台風、これらによる火災などで大切なデータを無くした場合、自宅や職場ではない場所にバックアップをとっていれば、復元することができます。
このように3-2-1ルールに従ってバックアップをとらなくても、1つの場所や方法に限らず、様々な場所や方法でデータのバックアップをとっていれば、万が一の時にデータを復元することができます。
無料でスマホやビデオカメラの動画をバックアップする方法
ここからは私が実際に行っている3つのバックアップ方法の紹介です。
ご紹介する方法を1セットで行うと、万が一データが破損・紛失した場合や、バックアップをとったはずなのにデータが開かなかったなどのトラブルがあったとしても安心です。
全て無料で利用できる方法なので、今日すぐにでも試すことができます。
1.クラウド上にバックアップする
「クラウド(cloud)」とは直訳で「雲」を意味していて、その理由は諸説ありますが、ネット上で特別ソフトウェアのインストールや購入をしなくても利用できる、雲の向こう側にあるインターネット上のサービスをイメージしてこの言葉が使用されます。
代表的なのが、Googleが提供する「Googleフォト」や「Googleドライブ」などのファイル共有サービスや、「Drop box」などが有名です。
無料版では各サービスで容量の制限がありますが、容量を追加購入したり、有料会員になることでビデオカメラで撮影した長時間の動画データもバックアップすることができます。
また、androidやiPhoneは設定しておけば自動で写真や動画などのデータをバックアップしてくれる機能があるので、設定しておくと安心です。次にその方法を紹介します。
iPhone/androidの場合
- 「Googleフォト」アプリを開く
- Googleアカウントにログインする
- 上部のメニューアイコンをタップする
- 「設定」→「バックアップと同期」を選択
- 「バックアップと同期」をタップしてバックアップのオンorオフを切り替える
バックアップした写真や動画は、パソコンからGoogleフォトにログインすることで確認することができます。
「非公開で保存」に設定しておくと、共有しない限り自分以外の人に見られないのでプライバシーが守られます。
iPhoneの場合はiCloudという選択肢もあるのですが、5GBと容量が少なすぎるので、写真や動画のバックアップには不向きです。
パソコンを使う場合
スマホとパソコンをUSBケーブルで繋ぐことで、スマホ内のデータをパソコンに自分で取り込むことができます。
私は「バックアップがとれているのか確認しながらバックアップしたい」という人なので、写真や動画のデータはUSBでスマホとパソコンを繋いでバックアップをとってから、クラウド上に保存しています。
詳しいやり方は以下の記事で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.DVDにバックアップする
私の場合、写真も動画も全て子供や家族関係のものが多いので、ホームビデオを毎月DVDにして保存するのですが、このDVDにするという方法も一つのバックアップになります。
DVDは専門業者に頼めば作成してもらえますが、ぶっちゃけ高い。
ですので、私はフリーソフトのWindowsムービーメーカで動画の編集を、DVD StylerでDVDのチャプター画面の作成&DVDの書き込みをしています。
これらのフリーソフトの詳しい使い方は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
3.外付けHDDにバックアップする
外付けHDDと聞くと、テレビの録画で使用するHDDを想像される方が多いと思いますが、それとは別でパソコン用の外付けHDDがあります。
外付けHDDを購入する際の選び方は、1TB(テラバイト)、2TB、3TBなどの中でも写真や動画のバックアップ専用にするなら1~2TBのものがおすすめです。

私はスマホやビデオカメラで撮影した写真や動画のバックアップ専用にしているので、BUFFALOの1TB外付けHDDを使っています
まとめ
- バックアップは3-2-1ルールを参考にする
- 3-2-1ルールに完全に従う必要はないが、3カ所にはバックアップをとっておくと安心
- 1カ所目はクラウド上
- 2カ所目はDVDやCD-R
- 3カ所目は外付けHDD

大切な思い出を長く残すために、3カ所に写真や動画のバックアップをとっておこう!