軟骨ピアスは比較的痛くない位置があるので、初めて軟骨ピアスを開ける方は痛くない位置から開けることをおすすめします。
軟骨ピアスを開けるにはセルフの場合ピアッサーとニードル、プロに頼むなら病院と3つの開け方があります。
より痛みを少なく軟骨ピアスを開けるのなら、どの開け方がいいのでしょうか?
この記事では、以下のことがわかる記事になっています。
- 軟骨ピアスの痛みはどのくらい続くの?治癒期間
- 軟骨ピアスを開ける時のおすすめの開け方
- 軟骨ピアスを開ける時に選びたい痛くない位置
- 軟骨ピアスを開けた後の痛みを和らげる方法
- 軟骨ピアスを開けた後のセルフケアのやり方
- かわいい軟骨ピアスが買える通販ショップ

少し長いので、目次から読みたい記事を選んでくださいね
軟骨ピアスの痛みはどのくらい?
軟骨ピアスは柔らかい耳たぶとは違い、薄い骨に穴を開けるため耳たぶにピアスを開ける時とは違う痛みを感じます。
私はアウターコンクとヘリックス2カ所・ロック、2022年6月にはフォワードヘリックス2カ所に軟骨ピアスを開けましたが、やはり耳たぶにピアスを開ける時より痛かったです。
軟骨ピアスを開ける時よりも開けた後の痛みが強くて、耳たぶにピアスを開ける時よりも長い期間 痛みや違和感がありました。
通常ピアスホールは1~3ヶ月で完成しますが、軟骨ピアスの場合は上記の図のように長くて約2年かかると言われています。
これは私の体験をもとにしたお話なので何の信憑性もないということが前提なのですが、たしかに軟骨ピアスは安定しづらいですが耳たぶ(ロブ)より安定しやすさはあるように感じます。
ロブは開けたあとの痛みは少なく、腫れも赤みも軟骨ピアスほどではありませんが、安定するまでの約1年の間、少しでもピアスを外すとすぐに閉じようとしていました。
一方で軟骨ピアスは3か月くらい経てば、ピアスを消毒する際や美容室に行く際に30分〜3時間程度外しても軽く薄皮が張るくらいで、ピアスホール自体は保ってくれていました。
ピアッサーで軟骨ピアスを開けない方がいい理由
さて話は少し脱線しましたが、私は軟骨ピアスはすべて安全ピン、もしくはピアッシング専用ニードルで開けています。
なぜピアッサーで軟骨を開けなかったのかというと、ピアッサーでピアスを開けるときの衝撃に軟骨が耐えられない可能性が高いからです。
耳の軟骨は「弾性軟骨」と呼ばれるデリケートな組織で、名前の通り弾力があるため骨折することは基本的にはありません。
しかしピアッサーはホッチキスの原理で勢いよく穴を開ける器具なので、衝撃で軟骨の組織を無理やり破壊して動かすことになります。
耳介は、軟骨の上に薄い皮下組織をおいて皮膚におおわれています。とくに耳介前面は皮下組織が少ないために、感染や機械的刺激により炎症が軟骨膜に容易に及びます。ひとたび軟骨膜に炎症が及ぶと耳介全体に波及し、耳介の腫脹(はれ)・血腫・変形を来します。
【引用】yomiDr.
軟骨は外からの力に弱く、感染にも弱い。
そのため腫れやすいし、血が出やすい組織。
炎症が起これば変形する上に、組織の再生能力は低いというリスクがある部位です。
軟骨ピアス専用のピアッサーそのものは安全な設計がされていることが多いですが、その後にケア不足で炎症が起こるリスクが高い。
軟骨ピアスをピアッサーでセルフピアッシングするのには、上記のようなデメリットがあることを理解しておく必要があります。
セルフならニードルで軟骨ピアスを開ける!
ニードルで軟骨ピアスを開ける場合、軟骨用ピアッサーと違い優しく穴を開けることになるので、軟骨の組織に衝撃を与えて無理やり破壊する心配がありません。
日本ではピアッシングニードルは「管理医療機器」に該当するため、許可がなければ製造・販売することができません。
そのためピアッシング用ニードルをインターネット通販で探しても、なかなか見つからないという方が多いと思います。
そこで2021年5月に株式会社ハルジオンという認証・許可を受けた会社がピアッシング用ニードルを専門的に販売開始しました。
国内の会社が、国内で製造されたサージカルステンレスのピアッシング専用ニードルを販売しています。
ちなみに私が2021年8月にニードルで軟骨(ロック)をセルフピアッシングする際に購入したのは株式会社ハルジオンのニードル(14G)です。
2022年6月時点では、ドクターニードルもAmazonや楽天市場で簡単に入手できるようになっています。
ピアス用のニードルは製品ごとに針の鋭利さが異なるので、ニードルを刺したときの痛みの感じやすさ、開けた後の腫れやすさや痛みがとても違います。
そのためいろんなニードルを試してみて、一番自分が使いやすく安心できるニードルを愛用することをおすすめします。
ピアスは病院で開けるのが一番いい?
軟骨ピアスは病院でも開けることができます。
病院で軟骨ピアスを開ける最大のメリットは、医療機関だからこそできる麻酔の使用です。
しかしお医者さんは「ピアッシングのプロ」ではないので、部位によっては医療用ピアッサーで開ける場合もありますし、病院が用意したピアスのシャフト部分が合わないなどがあるということを理解しておきましょう。
料金は以下の通りですが、病院ごとにピアッシング料金が異なるのでホームページを確認してみましょう。
- インダストリアル…5,000円
- トラガスなど…2,000円
- 局所麻酔…3,000円(何カ所でも可)
軟骨ピアスを開けた後の化膿や腫れのリスクを最小限に、希望通りの場所へピアッシングしてくれます。
軟骨ピアスを開けられる病院によって、「ボディーピアス持参」「ボディーピアス込み」などさまざまなので、予約前に確認しておくようにしましょう。
軟骨ピアスの開け方!痛くない位置は?
私はアウターコンク1カ所、ヘリックス2カ所、ロック1カ所、フォワードヘリックス2カ所を開けましたが、ヘリックスが一番痛くない位置でした。
私の場合ヘリックスは軟骨のなかでも柔らかくて、スムーズにニードルが入っていったのでトラブルが少なかったということもあります。
夫のヘリックスを触ってみると固かったので、人によって固い軟骨部分はピアッシングの際に痛みやすいかもしれませんね。
実際にヘリックスをピアッシングした際は、採血の時のようなチクッとした痛みがあった程度。

私個人的には、インフルエンザワクチンのほうが痛かったです…。(あのワクチンが入る瞬間ね)
もう排除されてしまいましたが、軟骨のなかでも固いロックはダントツで痛かったです。手が震えて脂汗が吹き出すくらい痛かった…。
ピアスの位置によって軟骨ピアスを開ける時に痛くない位置がありますが、一番重要なのが軟骨ピアスを開ける時の方法です。
1.ニードルとファーストピアス
耳たぶに開けるピアスのサイズは20~18G(ゲージ)と小さな穴ですが、軟骨などボディピアスは14Gが基本になります。
そのためニードルを選ぶ時は14Gのものを購入するようにして、選んだニードルと同じゲージもしくは1ゲージ小さいのピアスを用意しておきましょう。
ニードルと同じゲージのピアスを用意する際、接続がやりにくいので初心者さんは1ゲージ下の16Gのピアスを用意することをおすすめします。
ファーストピアス用の軟骨ピアスを選ぶ時は、チタンやサージカルステンレス製のピアスを選ぶと金属アレルギーの心配がなく、ピアスホールが完成するまでつけっぱなしにしていても問題ありません。
またピアスの素材だけではなく、シャフト部分の長さにも注目します。
ピアッシング後1週間は腫れるので、私は10mmシャフトのファーストピアスを選んでいて、ピアッシングから1週間程度経ったら6mmシャフトのピアスに付け替えていました。
長めのシャフトのピアスを選んだ場合は、腫れが引いたら付け替えないと引っかけやすいので注意が必要です。
ニードルの開け方
- 消毒液を付けたコットンで軟骨ピアスを開けたい位置を消毒する
- アイラインなどすぐ消えるもので開けたい位置をマーキングする
- ニードルを抗菌パックから取り出し、軟膏を塗る
- マーキングした箇所にニードルの先端を当てる
- その反対側を指の腹を当てる
- ゆっくりと力を加えながら、反対側においてある指の腹にも力を加えて押し込む
- サージカルステンレスorチタン製のボディピアスを用意する
- ニードルを抜きながらボディピアスを接続する
- ピアス用のジェルタイプ消毒液をやさしく塗る
ニードルに塗るのはピアス用のジェルや、オロナイン軟膏でもOKです。(ちなみに私はオロナイン軟膏派)
オロナインのほうがニードルを刺した後に滑るので、軟骨ピアスを開けやすくなります。
何も塗らずにニードルを指すと、滑りが悪くて針が進まず痛みを感じる時間が長くなるので、必ずジェルタイプ消毒液かオロナインを塗るようにしましょう。
セルフで軟骨ピアスを開ける際は、「フォーセプス」を使うと開けやすいです。
2.絶対におすすめしない安全ピン
私がヘリックスとアウターコンクの軟骨ピアスを開けた時はまだ高校生だったため、お金がなかったこともあって安全ピンで開けました。

使ったのはその辺に転がっていた安全ピンだったので、おそらくステンレスとか良いものじゃない
一応、安全ピンには液体タイプの消毒液で消毒をしてから開けましたが、オロナインなどを塗らなかったのでなかなか針が進まず、焼けるような痛い思いをしながら無理やり開けた記憶があります。
金属アレルギーが起こるし、痛いし、ボディーピアスは入らず後々拡張することになるしで、非常につらい思いをしました。
3病院で開けてもらう
費用はかかりますが、ピアスの穴あけを行っている皮膚科などで軟骨ピアスを開けることができます。
確実に開けてくれるので、痛みが少なくズレないというメリットがある他、消毒や痛みや腫れ・化膿などトラブルが起こった時のケアを受けられます。
部位 | 費用 |
インダストリアル | 約10,000円 |
ヘリックス | 約2,500円 |
アウターコンク | 約3,500円 |
ダイス | 約6,000円 |
ロック | 約6,000円 |
トラガス | 約5,000円 |
アンチトラガス | 約5,000円 |
病院によっては麻酔やピアス代込みのところや、麻酔やピアスは別という場合があるので、最寄りの皮膚科や外科に問い合わせてから来院するようにしましょう。
軟骨ピアスの痛みを和らげる方法
- 冷やす
- 痛み止めを飲む
- 洗顔ついでに患部をやさしく洗う
- テラマイシンを塗る
- ピアスのシャフトや種類を変える
- 皮膚科や形成外科を受診する
軟骨ピアスを開ける時は、とにかく清潔にしてから開けることが重要です。
患部の消毒はもちろん、ファーストピアスは30分消毒液に浸して滅菌する、開ける直前に手を洗って消毒してから開けるようにしましょう。
しかしここまでしても、軟骨ピアスの場合は骨に穴を開けることになるので、腫れや痛み・化膿などのトラブルがとても起こりやすいです。
私がおすすめする軟骨ピアスを開けた後の痛みなどへの対処法は上記6つ。
化膿しない限り、私は軟骨を開けてから1か月間程度の期間のみ洗顔ついでに患部をやさしく洗って、水気や汚れをベビー綿棒でやさしくふきとっています。
化膿した場合は、市販のテラマイシンをベビー綿棒につけてから患部に塗っています。
あまりにも痛みや腫れ・化膿がひどい場合は、なるべく早く病院を受診して、適切なケア方法の指導や処方薬をもらうようにしましょう。
軟骨ピアスの痛みはいつまで続くの?
軟骨ピアスを開けた後の痛みがいつまで続くのかについて、私の経験でのお話しになりますが、山場の痛みがヘリックスは当日~翌日、アウターコンク・ロックを開けたときは1週間というケースが多かったです。
軟骨ピアスを開けた位置が服に引っかかったり、シャンプーの時に当たると刺激になるので腫れや出血が起こりやすくなります。
なるべく引っかけないように注意しながらシャンプーしたり、オーバーサイズの服を着たりしていました。
軟骨ピアスを開けた後のセルフケア
軟骨ピアスは耳たぶに開けるピアスより開けた後に痛みを感じやすいので、特に軟骨ピアスを開けた後1週間程度は患部を刺激しないように過ごすことが大切です。
ここからは軟骨ピアスを開けた後にしてはいけないことや、どうやって過ごせばいいのか具体的な方法をご紹介いたします。
1.入浴はシャワー
湯船に浸かって体を温めることで血行が良くなるので、軟骨ピアスを開けた部分が熱を持ちやすくなり痛みます。
そのため軟骨ピアスを開けた後自然と痛みが引くまでは、湯船に浸からずシャワーで入浴を済ませるようにしましょう。
湯船に浸かると血行が促進されるのと同じ理由で、激しい運動もNG。
運動すると代謝が良くなるので、そのぶん血行が促進されて患部を刺激してしまいます。
2.消毒はしないで洗顔フォームで洗浄する
ピアッシング後は雑菌が入らないように毎日消毒したくなりますが、頻繁に消毒すると傷を治すのに必要な菌まで消毒してしまうのでピアスホールの治りが悪くなります。
そのため、ピアスホールの洗浄は洗顔フォームなど刺激が少ない石鹸を使いましょう。
洗うときはやさしく、泡で洗うイメージで力を加えずに洗うようにしましょう。
痛みや腫れが落ち着いてきたら、ゆっくりピアスを動かして細かいところも洗うようにします。
ピアスホールを開けた直後や、少し膿が出るようであればピアス用のジェルタイプの消毒液を使用するようにします。
膿が頻繁に出て痛みを感じる場合は、なるべく早く皮膚科や形成外科で診てもらうようにしましょう。
3.軟骨ピアスを無理に動かさない
消毒する時や、ピアスホールが完成したか気になった時に軟骨ピアスを動かしてしまいたくなりますが、無理に動かすと激痛が走ることがあります。
ピアス用の消毒液は患部に密着するジェルタイプなので、軟骨ピアスを無理に動かす必要はありません。
ピアスホールの完成の目安は、日常生活をおくっていて痛みが無く、熱っぽさや腫れなどが無くなってから1〜2年程度が経った頃が目安。
軟骨ピアスは耳たぶのピアスよりピアスホールの治癒が遅いので、気長にピアスホールの完成を待ちましょう。
4.寝る時はピアスを開けた位置を下にしない
軟骨ピアスを開けた後は、寝る時はピアスを開けた位置を上にするか、仰向けにして寝ます。
軟骨ピアスを開けた位置が下になるととても痛いので、患部が下にならないように気を付けましょう。
5.服は前開きか首元が広い物を選ぶ
服の着脱の際に引っ掛かるとめっちゃ痛い。もうびっくりするくらい痛い。
なので、軟骨ピアスを開けて1~2週間程度は前開きのシャツや、首元に余裕がある服を選んで服を着ると、着脱の際に軟骨ピアスが引っ掛かりにくくなります。
金属アレルギーに気をつけよう
軟骨ピアスを自分で開けるなら、ニードルで開けた方が痛みが少なくて安全です。
ニードルで開けたらピアスを装着するのですが、この時のピアスの選び方が重要。
軟骨ピアスと一言で言っても様々な種類があって、中には金属アレルギーを引き起こしやすい素材のニッケルなどを使用したピアスも販売されています。
例えばピアスそのものはステンレスやチタン製でも、ピンクゴールドやブラックなどカラー加工がされている場合、塗料に金属アレルギーを引き起こす素材が入っていることも…。
これまでにネックレスや指輪をつけて金属アレルギーの症状が起こった人は、軟骨ピアスも金属アレルギーが起こりにくい素材を使用したものを選ぶようにしましょう。
金属アレルギーが起こりにくい金属
- ステンレス
- サージカルステンレス
- チタン
金属アレルギーが起こりにくい金属の軟骨ピアスを選ぶ時に気をつけるべきポイントは、ピアス全てが金属アレルギー対応のピアスを選ぶことです。
例えば、シャフト部分だけ金属アレルギー対応だけど、キャッチの部分はコバルトなど金属アレルギーを起こしやすい金属を使用している場合もあります。
軟骨ピアスを購入する時は、キャッチ・シャフト全てが金属アレルギー対応のものを選ぶようにしましょう。
金属アレルギー対応の軟骨ピアスはどこで買えるの?
「 安くて可愛い軟骨ピアスを買いたい!」という方は、RINをおすすめします。
送料無料キャンペーンなどのイベントを高頻度で実施している他、販売されている軟骨ピアスが金属アレルギーに対応したサージカルステンレス製です。
ピンクやゴールドなど色が付いた軟骨ピアスは金属アレルギーを起こしやすいので、まずは塗装を行っていない「シルバー」から試してみましょう。
「かっこよくてゴツい軟骨ピアスが欲しい」という方は、THREEN!NEの軟骨ピアスがおすすめです。
価格も凛と同様に安くて手ごろな値段なので、お財布に優しいのが私がおすすめする理由です。
金属アレルギーを起こしにくいサージカルステンレス製の軟骨ピアスを多く取り扱っている他、シンプルなデザインのピアスが多いのでどんなコーデにも合わせやすい。
まとめ
- 軟骨ピアスは耳たぶのピアスを開ける時より痛い
- 比較的痛みが少ない部位はヘリックス
- 軟骨ピアスを開ける時はピアッサーや安全ピンを使用しない
- セルフで軟骨ピアスを開けるならニードルで開ける
- 自分で開けられないなら病院で開ける
- 軟骨ピアスを開けた後は湯船に浸かったり激しい運動は控える

軟骨ピアスは私みたいに安全ピンで開けるとめっちゃ後悔する。
ニードルで開けるかプロに開けてもらおう!