この記事をご覧の方は、軟骨ピアスを開けたいけど痛みが気になって一歩踏み出せない方なのではないでしょうか?
軟骨ピアスは比較的痛くない位置があるので、初めて軟骨ピアスを開ける方は痛くない位置から開けることをおすすめします。
では、軟骨ピアスを開ける時や開けた後の痛みを和らげるには、どうすればいいのでしょうか?
今回はこれから軟骨ピアスを開ける方にむけて、軟骨ピアスの痛くない位置と、痛みを和らげる開け方・開けた後のセルフケアの方法についてご紹介いたします。
軟骨ピアスの痛みはどのくらい?
軟骨ピアスは柔らかい耳たぶとは違い、薄い骨に穴を開けるため耳たぶにピアスを開ける時とは違う痛みを感じます。
私はアウターコンクとヘリックスに軟骨ピアスを開けましたが、やはり耳たぶにピアスを開ける時より痛みを感じました。
軟骨ピアスを開ける時よりも開けた後の痛みが強く、耳たぶにピアスを開ける時よりも長い期間 痛みや違和感を感じます。
通常ピアスホールは1~3ヶ月で完成しますが、軟骨ピアスの場合は上記の図のように長くて約1~2年かかると言われています。
軟骨ピアスを開けたいけど一歩が踏み出せないという方は、この痛みがとてもネックに感じている方が多いはず。
特にピアッサーで軟骨ピアスを開ける場合は、力で押し込むように針を刺すので、軟骨に無数のヒビを入ってしまうことになります。
これが原因でピアスを開ける時、あるいは開けた後に痛みを強く感じることになります。
なるべく痛みを和らげたい減らしたいという方は、ピアッサーで軟骨ピアスを開けるのはやめておきましょう。
では、どうすれば軟骨ピアスを開ける時の痛みを和らげることができるのでしょうか?
軟骨ピアスの痛みを和らげる方法
軟骨ピアスを開ける時は、開けたい部位を消毒して清潔に保つことで、化膿などのピアスを開けた後のトラブルを防ぐことができます。
軟骨ピアスを開ける前にできることは消毒くらいですが、軟骨ピアスを開けた後の痛みは、患部を冷やす。
もしくは、ホットソークと呼ばれるミネラルを含む塩水に患部を1日1~2回浸す方法があります。
ホットソークは、傷ついた皮膚が傷を治そうとする皮膚細胞の代謝を促進する働きを利用して、塩水に患部を浸けて新しい細胞液を吸収させることで、ピアスを開けたばかりに起こる腫れや痛みに効果があります。
ホットソークの作り方はとても簡単。
40℃前後のお湯100ccに天然塩を0.9g入れてよく溶かすだけ。
患部を軟骨ピアスを付けたままお湯に10~15分程度浸けておき、終わったら塩水をよく洗い流してコットンなどで優しく水分を拭き取ります。
浸けている間にお湯がぬるくなったら取り換えるようにしましょう。
軟骨ピアスの痛みはいつまで続くの?
では軟骨ピアスを開けた後の痛みは具体的にいつまで続くのかというと、山場の痛みが4~7日間、長くて14日というケースが多い。
私は1週間は脈打つような鈍い痛みと熱っぽさを感じました。
軟骨ピアスを開けた後はピアスが服に引っ掛かると激痛を感じるので、前開きのシャツや首元が広い服を着るようにして、着脱を簡単に済ませられるようにすることをおすすめします。
軟骨ピアスの開け方!痛くない位置は?
軟骨ピアスにはトラガスやダイスなど部位がありますが、上の図ではヘリックスが一番痛くない位置です。
痛みの体感を例えると、ささくれが何かに引っ掛かってめくれる時の痛みに似ています。
痛いですが、そこまで「ギャー!」と叫ぶほど痛くはないので、初めて軟骨ピアスを開けるという方におすすめの部位です。
その次に痛くない位置は、トラガス。
ヘリックスよりやや硬いトラガスは、小指をぶつけた時のような痛みにいているとよく表現されます。
しかしトラガスは軟骨ピアスを開けた後に服に引っ掛かりやすいので要注意。
またピアスを付けているとイヤホンが付けれないといったデメリットがあります。
こうしたピアスの位置によって軟骨ピアスを開ける時に痛くない位置がありますが、一番重要なのが軟骨ピアスを開ける時の方法です。
先ほどお話したように、ピアッサーで開けてしまうと軟骨ピアスを開けた時や開けた後の痛みが強いので、できるだけ痛みを減らしたいという方はおすすめしません。
では、どのような方法で軟骨ピアスを開ければ痛くないのでしょうか?痛くない開け方をご紹介します。
1.ニードル
セルフで軟骨ピアスを開けるならニードルが一番おすすめです。
耳たぶに開けるピアスのサイズは20~18G(ゲージ)と小さな穴ですが、軟骨などボディピアスは14Gが基本になります。
そのためニードルを選ぶ時は、14Gのものを購入するようにして、併せて16~14Gのボディーピアスを用意しておきましょう。
ファーストピアス用の軟骨ピアスを選ぶ時は、サージカルステンレス製やステンレス製のピアスを選ぶと金属アレルギーの心配がなく、ピアスホールが完成するまでつけっぱなしにしていても問題ありません。
ニードルの開け方
- 消毒液を付けたコットンで軟骨ピアスを開けたい位置を消毒する
- アイラインなどすぐ消えるもので開けたい位置をマーキングする
- ニードルを抗菌パックから取り出し、ピアス用の消毒ジェルを塗る
- マーキングした箇所にニードルの先端を当てる
- その反対側を指の腹を当てる
- ゆっくりと力を加えながら、反対側においてある指の腹にも力を加えて押し込む
- サージカルステンレスorステンレス製のボディピアスを用意する
- ニードルを抜いてボディピアスを付ける
- ピアス用のジェルタイプ消毒液をやさしく塗る
ニードルに塗るのはピアス用のジェル以外に、殺菌作用があるクロルヘキシジングルコン酸塩が配合されたオロナインでも構いません。
オロナインのほうがニードルを刺した後に滑るので、軟骨ピアスを開けやすくなります。
何も塗らずにニードルを指すと、滑りが悪くて針が進まず痛みを感じるので、必ずジェルタイプ消毒液かオロナインを塗るようにしましょう。
2.安全ピン
私がヘリックスとアウターコンクの軟骨ピアスを開けた時はまだ高校生だったため、ピアスを開ける=ピアッサーという知識しかありませんでした。
でも正直お金が無かったので、ピアッサーやニードルを使わず、100均で購入した金属アレルギーを引き起こす普通の安全ピンで軟骨ピアスを開けました。
一応、安全ピンには消毒をしてから開けましたが、オロナインなどを塗らなかったのでなかなか針が進まず、焼けるような痛い思いをしながら力業で開けた記憶があります。
先ほどもお話したように、軟骨ピアスは18~16Gのサイズで開けないとボディピアスが入らない他、ピアスホールも簡単に閉じてしまうので、安全ピンのサイズではまったく足りません。
幸いピアスホールは閉じずにすみましたが、金属アレルギーが起こるし、痛いし、ボディーピアスは入らず後々拡張することになるしで、非常につらい思いをしました。
安全ピンで軟骨ピアスを開けるのは本音では絶対おすすめしませんが、もし安全ピンで開けたい奇特な方が居るのなら、サージカルステンレス製かステンレス製の安全ピンを選んで開けるようにしましょう。
安全ピンの開け方
- 「ニードルの開け方」の1~6まで同じ
- サージカルステンレスorステンレス製なら、抜かずにそのままつけっぱなしにする
- しかし服に引っ掛かりやすいので、気を付ける
- 安全ピンを留めたら、その上からジェル状の消毒液で消毒する
3.プロに開けてもらう
費用はかかりますが、ピアスの穴あけを行っている皮膚科・外科もしくは、ピアススタジオで軟骨ピアスを開けることができます。
プロが確実に開けてくれるので、痛みが少なくズレないというメリットがある他、消毒や痛みなどのアフターケアを受けられます。
病院で軟骨ピアスを開ける費用
部位 | 費用 |
インダストリアル | 約10,000円 |
ヘリックス | 約2,500円 |
アウターコンク | 約3,500円 |
ダイス | 約6,000円 |
ロック | 約6,000円 |
トラガス | 約5,000円 |
アンチトラガス | 約5,000円 |
病院によっては麻酔やピアス代込みのところや、麻酔やピアスは別という場合があるので、最寄りの皮膚科や外科に問い合わせてから来院するようにしましょう。
ピアススタジオで軟骨ピアスを開ける費用
位置 | 費用 |
インダストリアル | 約10,000円 |
ヘリックス | 約2,500円 |
アウターコンク | 約9,000円 |
ダイス | 約6,000円 |
ロック | 約10,000円 |
トラガス | 約2,500円 |
アンチトラガス | 約10,000円 |
皮膚科や外科ではピアスガンなどで軟骨ピアスを開けるのですが、ピアススタジオでは希望や位置に合わせたサイズのニードルで開けてくれるので、より希望通りの軟骨ピアスを開けることができます。
軟骨ピアスを開けた後のセルフケア
軟骨ピアスは耳たぶに開けるピアスより開けた後に痛みを感じやすいので、特に軟骨ピアスを開けた後1週間程度は患部を刺激しないように過ごすことが大切です。
ここからは、軟骨ピアスを開けた後にしてはいけないことや、どうやって過ごせばいいのか具体的な方法をご紹介いたします。
1.お風呂はシャワーで済ませる
湯船に浸かって体を温めることで血行が良くなるので、軟骨ピアスを開けた部分が熱を持ちやすくなり、痛みを感じます。
そのため軟骨ピアスを開けた後自然と痛みが引くまでは、湯船に浸からずシャワーで入浴を済ませるようにしましょう。
湯船に浸かると血行が促進されるのと同じ理由で、激しい運動もNG。
運動すると代謝が良くなるので、そのぶん血行が促進されて患部を刺激してしまいます。
また、夏など温かい季節は血管が拡張されて血行が良くなる時期なので、軟骨ピアスを開けた後の痛みを和らげるなら、寒くて血管が縮小する秋や冬がおすすめです。
2.消毒はしないで洗顔フォームで洗浄する
軟骨や耳たぶにピアスを開けた後は、雑菌が入らないように毎日消毒したくなりますが、頻繁に消毒すると傷を治すのに必要な菌まで消毒してしまうので、ピアスホールの治りが悪くなります。
そのため、ピアスホールは洗顔フォームやボディーソープの泡で優しく洗うようにしましょう。
私は洗顔したついでに、手に残った泡をピアスホールに付けて、そのままこすらず放置してからお湯で洗い流していました。
ピアスホールを開けた直後や、少し膿が出るようであればピアス用のジェルタイプの消毒液を使用するようにします。
膿が頻繁に出て痛みを感じる場合は、なるべく早く皮膚科で診てもらうようにしましょう。
3.軟骨ピアスを無理に動かさない
消毒する時や、ピアスホールが完成したか気になった時に軟骨ピアスを動かしてしまいたくなりますが、無理に動かすと激痛が走ることがあります。
ピアス用の消毒液は患部に密着するジェルタイプなので、軟骨ピアスを無理に動かす必要はありません。
ピアスホールの完成の目安は、日常生活をおくっていて痛みが無く、熱っぽさや腫れなどが無くなってから1年程度が経った頃が目安。
軟骨ピアスは耳たぶのピアスよりピアスホールの治癒が遅いので、気長にピアスホールの完成を待ちましょう。
4.寝る時はピアスを開けた位置を下にしない
軟骨ピアスを開けた後は、寝る時はピアスを開けた位置を上にするか、仰向けにして寝ます。
軟骨ピアスを開けた位置が下になると非常に痛いので、患部が下にならないように気を付けましょう。
5.服は前開きか首元が広い物を選ぶ
軟骨ピアスは耳たぶのピアスより開けた後の痛みを伴うので、服の着脱の際に引っ掛かるとめっちゃ痛い。もうびっくりするくらい痛い。
なので、軟骨ピアスを開けて1~2週間程度は前開きのシャツや、首元に余裕がある服を選んで服を着ると、着脱の際に軟骨ピアスが引っ掛かりにくくなります。
金属アレルギーに気をつけよう
軟骨ピアスを自分で開けるなら、ニードルで開けた方が痛みが少なくて安全です。
ニードルで開けたら軟骨ピアスを装着するのですが、この時の軟骨ピアスの選び方が重要。
軟骨ピアスと一言で言っても様々な種類があって、中には金属アレルギーを引き起こしやすい素材のニッケルなどを使用したピアスも多く販売されています。
これまでにネックレスや指輪をつけて金属アレルギーの症状が現れた人は、軟骨ピアスも金属アレルギーが起こりにくい金属を使用したものを選ぶようにしましょう。
金属アレルギーが起こりにくい金属
- ステンレス
- サージカルステンレス
- チタン
金属アレルギーが起こりにくい金属の軟骨ピアスを選ぶ時に気をつけるべきポイントは、ピアス全てが金属アレルギー対応のピアスを選ぶことです。
例えば、突き刺すポスト部分だけ金属アレルギー対応だけど、飾りの部分のヘッドや、キャッチの部分はコバルトなど金属アレルギーを起こしやすい金属を使用している場合が多くあります。
軟骨ピアスを購入する時は、ポスト・キャッチ・ヘッド全てが金属アレルギー対応の者を選ぶようにしましょう。
金属アレルギー対応の軟骨ピアスはどこで買えるの?
「 安く可愛い軟骨ピアスを買いたい!」という方は、凛をおすすめします。
送料無料キャンペーンなどのイベントを高頻度で実施している他、販売されている軟骨ピアスのほとんどが金属アレルギーに対応したサージカルステンレス製です。
ピンクやゴールドなど色が付いた軟骨ピアスは金属アレルギーを起こしやすいので、まずは塗装を行っていない「シルバー」から試してみましょう。
「かっこよくてゴツい軟骨ピアスが欲しい」という方は、THREEN!NEの軟骨ピアスがおすすめです。
価格も凛と同様に安くて手ごろな値段なので、お財布に優しいのが私がおすすめする理由です。
金属アレルギーを起こしにくいサージカルステンレス製の軟骨ピアスを多く取り扱っている他、シンプルなデザインのピアスが多いのでどんなコーデにも合わせやすい。
まとめ
- 軟骨ピアスは耳たぶのピアスを開ける時より少し痛い
- 比較的痛みが少ない部位はヘリックス
- 軟骨ピアスを開ける時はピアッサーや安全ピンを使用しない
- セルフで軟骨ピアスを開けるならニードルで開ける
- 自分で開けられないなら皮膚科やピアススタジオで開ける
- 軟骨ピアスを開けた後は湯船に浸かったり激しい運動は控える
- 軟骨ピアスを開ける時期は寒い冬がおすすめ

軟骨ピアスは私みたいに安全ピンで開けるとめっちゃ後悔する。
ニードルで開けるかプロに開けてもらおう!