スマホの動画をパソコンで編集してDVDにすれば、自分で、しかも無料でホームビデオを作ることができます。
例えば、こんなチャプター画面付きDVDを作ることも可能。しかも無料!
今回は、無料のフリーソフト「Windowsムービーメーカー」と「DVD Styler」を使って、スマホの動画をパソコンで編集して無料でDVDにする方法を詳しくご紹介いたします。
1.スマホから動画をUSBケーブルでパソコンに取り込む
スマホとパソコンを、メーカー付属の充電ケーブルを使って接続します。
次に、パソコン画面左下にあるWindowsマークを右クリックして、「エクスプローラー」→「PC」を選択。
「iPhoneX」「Nexus 5」などスマホの機種名が表示されるので選択し、表示されたファイルの「DCIM」を選択してファイルを開きます。

画像や動画の数によって、DCIMをクリック後 複数のファイルに写真と動画が表示されることがあります
パソコンに移したい動画を選択し、ドラッグ&ドロップでデスクトップや新しく作成したフォルダーに移動させます。
動画の数が多い場合は、先ほどのスマホの機種名のフォルダー選択時に右クリックをして「画像とビデオのインポート」を選ぶと、一括でパソコン内のピクチャフォルダーにスマホ内の動画や写真を移動させることができます。
2.Windowsムービーメーカーで動画を編集する
スマホで撮影した動画には、雑音や手振れなどホームビデオにするならカットしたい部分が沢山あると思います。
この部分のカットに最適で、初心者でも直感的に簡単編集できるのがWindowsムービーメーカーです。
「Windowsムービーメーカーをダウンロードする」でお話しますが、Windowsムービーメーカーは2017年1月10日にサポートが終了しているので、最近Windows搭載のパソコンを購入した方には標準装備されていないソフトいません。
ムービーメーカーを利用するには、外部サイトから自分でダウンロードする必要があります。
この画面がWindowsムービーメーカーの編集画面になります。
先ほど取り込んだ動画のフォルダーから編集したい動画を選び、ドラッグ&ドロップでWindowsムービーメーカーに読み込みます。
動画が読み込めたら、右側に一覧が表示され、左側に現在 再生中のキャプチャ画面が表示されます。
動画にテロップを入れる
スマホで撮影した動画をホームビデオにするなら、その動画がいつどこで撮影されたのかテロップが入ると分かりやすくなります。
↑の画像の赤丸にある「キャプション」を選択すると、動画にテキストを入れることができます。
テキストのフォントを変えたい。あるいは、太字にしたりサイズを調整したり、アニメーションを追加したい場合は以下を選びます。
1.フォント | 文字のデザインやサイズ・太字など設定できる |
2.編集 | テキストを表示させる時間を秒単位で設定できる |
3.輪郭のサイズ/輪郭の色 | 文字のフチの色や太さを設定できる |
4.特殊効果 | テキストを表示させる時のアニメーション効果を設定できる |
4の特殊効果を設定することで、よりテロップっぽくなります。特殊効果には様々な種類があるので、好みの効果を選ぶことができます。
実際に編集したプレビュー画面は、ムービーメーカー左側の大きな画面で確認することができます。
動画をカットする
左側の動画一覧を右クリックすると、↑の画像のようなメニューが表示されます。
このメニューの中で編集に使うのは①開始位置の設定 ②停止位置の設定 ③分割 の3つだけです。
例えば子供の運動会の動画で、子供の出番前の10分間動画で撮影して待機してるなんて親あるあるですよね。この場合、子供が実際に登場する10分間の待機時間は削除したい。
この場合、子供が登場する位置までカーソルを移動し、そこで「開始位置の設定」を選びます。
そうすると子供の出番ぴったりに動画が始まります。
「分割」は、私の場合 動画内で手振れなどの不要な個所が動画の途中であった時に使用しています。
動画の最初だったら「開始位置の設定」で開始位置を調整すれば済みますが、動画の途中だとできないので、動画を分割して別の動画として割ることで、開始位置を新しく設定したり、不要な個所をそのまま削除することができます。
動画と動画の間にアニメーションを入れる
全く違う場面の動画と切り替わる時、いきなり映像が切り替わるのが私は気に入らないので、ムービーメーカーのアニメーションを動画の切り替わりとして使っています。
アニメーションには様々な効果があるので、好きな効果を右側のプレビュー画面を見ながら選んでいきましょう。
動画を保存する
これまで編集した動画を保存してビデオファイルにするには、左上の「ファイル」を選択します。
「ムービーの保存」→「高解析度ディスプレイ用」を選んで保存します。
実際にビデオファイルにするまで時間がかかるので、のんびり待ちましょう。
Windowsムービーメーカーをダウンロードする
Windowsムービーメーカーを含むWindows Essentials2012は、2017年1月10日にサポートが終了したため、マイクロソフトの公式サイトからダウンロードできなくなりました。
しかしUS版ムービーメーカーのダウンロードサイトより、今は無きWindowsムービーメーカーをダウンロードすることができます。
3.DVD Stylerでチャプター画面を作成してスマホの動画をDVDに焼込む
DVD Stylerは「k本的に無料ソフト フリーソフト」の「公式」からダウンロードします。
DVD Stylerでは、DVDのチャプター画面の作成やDVDに焼込むことができます。
DVD Stylerで先ほどムービーメーカーで保存したビデオファイルをDVDに焼込む前に、設定をしてからチャプター画面の作成と、DVDへの焼込みを行います。
DVD Stylerの設定
↑の画像にある赤丸のアイコンをクリックして、設定画面を開きます。
↑の画像のように設定します。
DVD Stylerに動画を読み込む
設定し終えたら、デスクトップ左下のWindowsマークを右クリックして、「エクスプローラー」を選びます。
「DVD Styler」というフォルダーがあるので、先ほどムービーメーカーで作成したファイルや、チャプター画面に使用したい画像を移動します。
この時、半角英数字でファイル名を指定しないとエラーがでることがあるので要注意。
移動できたら、ドラッグ&ドロップで「DVD Styler」のフォルダーにある動画を、DVD Stylerの編集画面上に移動させて読み込みます。
ここまでできたら、次はチャプター画面作りに進みます。
DVD Stylerでチャプター画面を作る
DVD Stylerの黒く表示されている画面がプレビュー画面。
ここで右クリックをして、「追加」→「画像」を選択して、チャプター画面の背景画像にしたい画像を読み込みます。
「DVD Stylerに動画を読み込む」でDVD Stylerのフォルダーに移動させておいた画像を読み込みましょう。
画像の大きさや位置を調整しながら背景画像の位置を決めます。
これでチャプター画面の背景画像が完成しました。
続いて、このチャプター画面に動画のタイトルなどを入れていきましょう。
プレビュー画面で右クリックをして、「追加」→「テキスト」を選択します。
「テキスト入力」と表示されたダイヤルボックスが表示されるので、日付や場所など動画のタイトルを入力します。
同じ方法を繰り返せば、複数のテキストを表示させることができます。
…しかしこのテキストの色だと見えにくいですし、フォントが気に入りません。
表示させたテキストの上で右クリックをして、「プロパティ」を選択します。
1.フォントの設定 | フォントのデザインや太字にするか・サイズ等の設定 |
2.フォントの色 | 好みの色に設定 |
3.フォントに影を付ける | 影を付けて見やすくするかの設定 |
フォントはWindowsなどにデフォルトで搭載されているものから選ぶことができますが、「フォントフリー」でさらにデザイン性の高いフォントを無料でダウンロードしてインストールすることで選ぶこともできます。
ここまでできたら、最後に動画のアイコンを表示させましょう。
動画のサムネイルから再生できるようにする
プレビュー画面の下にある読み込んだ動画を、プレビュー画面にドラッグ&ドロップで動画を移動させます。
動画のサムネイル画像が表示されるようになり、DVDで再生した時にこのサムネイルを選択することで動画が再生されるようになります。
複数動画がある場合は、動画サムネイルを同じように増やしたり、別途メニュー画面を作成することで、スッキリと見やすいチャプター画面を作ることができます。
動画サムネイルの外枠がデフォルトだと白色なので、色を変えたい方は動画サムネイルの上で右クリック→「プロパティ」から変更することができます。
ISOイメージファイルで動画を確認する
ここまできたら一度DVD Stylerの編集データを保存しておきましょう。
保存は「ファイル」→「名前を付けて保存」or「保存」よりできます。
このままDVDに焼いてもいいのですが、ちゃんとチャプター画面が作成できているのか気になりますよね?
ISOイメージファイルを作成して、チャプター画面が正常に作動するのかパソコン上で確認しましょう。
編集画面の上にある赤いCDマークを選択し、「ISOイメージファイルを作成する」を選んで「開始」を選びます。
動画をDVDに焼く
ISOイメージファイルで動作確認をして問題なければ、いよいよDVDにスマホで撮影して編集した動画を焼く。
パソコンのDVDドライブに空のDVDをセットして、DVD Stylerの上にある赤いCDのアイコンを選択します。
DVDが見られるか確認する
「DVD Stylerの設定で設定」で上の画像のように「NTSC 720×480」の「16:9」に設定していれば、自宅のDVDプレイヤーやゲーム機などで再生することができます。
もし設定したにも関わらず「PAL方式は再生できません」と表示されたら、DVD Stylerに読み込んだ動画を右クリックしてファイル形式を確認してみましょう。
「PAL」になっていれば、「NTSC」に変更して、もう一度DVDに書き込みます。
取り込んだ動画データはバックアップをとろう!
今回↑の画像の2番にあたる動画データをDVDにする方法で一つバックアップをとったことになりますが、DVDが割れた場合や、傷などがついて正常に動作しなくなってしまう可能性があるので、外付けHDDかクラウド上にもデータをバックアップしておくと安心です。
まとめ
- スマホで撮影した動画は無料でDVDにできる
- Windowsムービーメーカーはサポートが終了しているので自分でダウンロードする
- 「Windows Movie Maker日本語版無料ダウンロード」ではダウンロードしない
- DVD StylerでDVDのチャプター画面を作ることができる
- 直接DVDに書き込まずにISOイメージファイルで確認する

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