
台風が接近してきたからホテルをキャンセルしたいんだけど、キャンセル料って発生するの?
この記事を読んでいる方は、このような方が多いと思います。
しかし残念ながら原則として、「台風が来ているから前もってホテルをキャンセルする」というのはキャンセル料が発生してしまいます。
では、台風が接近している状況下で、ホテルをキャンセルしてもキャンセル料が発生しないのはどのような状況なのでしょうか?
先に結論を言うと、上記の2つのケースではホテルのキャンセル費用が発生しません。
今回は、台風接近でホテルのキャンセル費用が気になる方に向けて、ホテルのキャンセル費用が発生するケースとしないケース。
そして正しいホテルのキャンセル方法をご紹介いたします。
台風接近でもホテルキャンセル料金は請求されるの?
旅行などでホテルを予約した日に台風が接近する。
多くの方が、このような状況下ではホテルをキャンセルしようと考えるでしょう。
あるいは帰りの交通機関に影響が出ると困るので、安全のためホテルをキャンセルして日を改めるという方も多いでしょう。
ここで気になるのは、ホテルのキャンセル料金です。
ホテルキャンセルに費用が必用な理由は、
- 過剰に予約をされてキャンセルされてしまうのを防ぐため
- 部屋を確保したことで他の予約を断る機会損失の発生
- ホテル予約サイトなどの予約手配のオペレーション費用の発生
といったリスクが起こることが考えられるからです。
「宿泊日の〇日前にキャンセルした場合は〇%のキャンセル用を請求します」とホテル側は規約や約款を設けています。
この約款は、国土交通省 観光庁が定めた「モデル宿泊約款」を参考としているホテルが多く、独自の宿泊約款を設けているホテルの場合は、モデル宿泊約款と大幅に違う内容にすることで、旅行者にとって不利になる内容にすることはできない決まりになっています。
料金の支払い 第12条
3. 当ホテル(館)が宿泊客に客室を提供し、使用が可能になったのち、宿泊客が任意に宿泊しなかった場合においても、宿泊料金は申し受けます。
モデル宿泊約款では、ホテル側が部屋を用意したのにも関わらず旅行者が任意でキャンセルした場合はホテルキャンセル費用が発生すると定められています。
では、この任意とはどういうケースを言うのでしょうか?
例1.交通機関が麻痺する前にホテルをキャンセルした
台風が接近していることがわかっていて、ニュースなどでも「交通機関の麻痺が予想されます」と報道されていたら、多くの人がホテルをキャンセルすると思います。
しかし、台風接近という時点で「交通機関が麻痺するだろうからホテルに行けない(泊まれない)」と予想してキャンセルするのは、原則として自己都合のキャンセルとして処理されます。
実際にまだ交通機関が麻痺していない、あるいは台風接近のため各交通機関が運転取りやめの発表をしていない時点では、自己都合キャンセルです。
しかし宿泊先のホテルによっては、「台風じゃ仕方がない」とキャンセル料を免除してくれるケースもありますが、多くの場合はモデル宿泊約款によりキャンセル料を請求されます。
例2.飛行機が台風で欠航になったのでホテルキャンセルをした
近年大型の台風が接近してくると、計画運休などで飛行機が前もって欠航になることが多くなっています。
台風接近や悪天候で飛行機が欠航になった場合、旅行に行けないことが明確なので、キャンセル料が発生しません。
これは、航空券とホテル予約セットで販売してるパッケージツアーも同様です。
航空券とホテルのキャンセル料は発生しないと定めている予約サイトが多いので、当日キャンセルでもキャンセル料を請求するホテルはほとんどありません。
飛行機の欠航の他、自然災害や大事故による運転取りやめで旅行に行けない場合も同じです。
台風でホテルをキャンセルするなら電話でしよう
ホテル近鉄ユニバーサル・シティ キャンセル料の例 | |
当日 | 宿泊料金の80% |
前日 | 宿泊料金の20% |
参考楽天トラベル |
宿泊プランによって別途キャンセルポリシーが設定されている場合があります。
ホテル近鉄ユニバーサル・シティの場合は、上記のようなキャンセル料金が請求されます。
しかし公共交通機関が運転取りやめや、飛行機の欠航などで旅行に行けないことが明確な場合は、キャンセル料金が発生しないことが一般的です。

じゃぁ、わざわざ連絡しなくてもいいんじゃないの?

連絡なしだと100%のキャンセル料が請求されるかも…!
各公共交通機関や航空会社から運転取りやめや欠航の発表がされているなら、キャンセル料は発生しない。
だったらわざわざ連絡する必要もないよね?…という考えはとても損をします!
各ホテルの規約や約款には、「連絡なしの不泊」という項目が定められていて、連絡をしないでホテルに泊まらなかった場合や、チェックインしなかった場合は、ホテルに泊まる時と同じく100%の宿泊料金が請求されます。
ホテルのキャンセルはホテル予約サイトの会員ページからできますが、理由を話してキャンセル料を免除してもらうためにも、ここは電話でホテルに問い合わせてキャンセルの理由を話しましょう。
まとめ
- 交通機関や航空会社から運転取りやめや欠航の発表がされていなければ、自己都合キャンセルなのでキャンセル料を請求される
- 交通機関や航空会社から運転取りやめや欠航の発表がされていれば、旅行にいけないことが明確なのでキャンセル料は請求されない
- キャンセルをする時は、キャンセルする理由と共に電話でキャンセルを伝える

台風接近でホテルをキャンセルするなら交通機関や航空会社の発表が出てからにしよう!