私はものが捨てられないわけではありませんが、ものを捨てるか捨てないか決断するのにとても疲れてしまいます。
どうしてかというと、ものを捨てるのが辛いという根底があって、さらにものを大切にする方なので、一つのものに沢山の思い出が詰まっているからです。
そんな私は、どうしてもものを捨てるか捨てないか悩んだら、「とりあえず保留」という選択をしています。
今回は、私がものを捨てるのが辛いと強く感じた話と、ものを捨てるのが辛い人に「とりあえず保留」という提案をしたいというお話をしていきたいと思います。
ものには思い出が詰まっている
夫と同棲を始めたときに買った食器棚から、新しい食器棚にしました
当時はなるべく節約したくて、楽天で組み立て家具を買い、半日かけて夫が組み立ててくれた食器棚
上の子が産まれて、下段の扉を開け閉めして遊ぶからキャンドゥでチャイルドロックを買って付けた食器棚
沢山の思い出が詰まってた pic.twitter.com/nUBM3vVskV
— エトウ🐼遺品整理士ライター (@matome_etou) May 8, 2021
何かものを手に入れた時、いらないものでなければ、ワクワクした気持ちになるんじゃないかな?と思います。
暮らしを豊かにしてくれる家具屋家電、効率よく片付けることができる収納用品、頑張った自分へのご褒美、大切な人からの贈り物。
ものはただのものじゃない、手に入れるまで、そして手に入れてからの思い出が詰まっている。
先日、8年間愛用した食器棚を処分しました。
夫と同棲を始めた年に、一人暮らしをはじめて人間らしい生活をしていなかった私が家事をするようになり、夫が「必要だろう」と2人で選んで買った食器棚だった。
組み立て式の食器棚は夫が組み立ててくれたけど、組み立てに約半日かかってようやくできあがった。
長男が生まれてからは、扉を開け閉めするものだから、100圴でチャイルドロックを買ってきて取り付けた。
半年に一度、子供の身長を食器棚の側面に油性ペンで書き込んだ。
次男が生まれてからは、2人分の成長記録になった。
その食器棚も8年が経ち、ガラス製の扉が落下して割れて、家族が増えた今では収納が足りなくなり処分することにした。
できれば捨てたくなかった、捨てるのが辛かった。
新しい家具を設置するのと同時に引き取りをお願いして、業者の方に引き取られていく食器棚に「ありがとう」と心の中で声をかけました。
ものを捨てるのが辛いと強く感じた
衣装ケースを5個、粗大ゴミに出した
引っ越しするから衣類やらおもちゃやらたくさん捨てたけど、これまで大きく私たちの生活を支えてくれてた物を捨てるのは、なんだか心が痛いなぁ
まだまだ捨てるものいっぱいあるし、頑張って捨ててこう
— エトウ🐼遺品整理士ライター (@matome_etou) February 9, 2021
2021年2月に引っ越しをした。
前の家と比べると収納が少し少なくなるので、使わなくなったものをたくさん捨てました。
- 前述した食器棚の上段
- 前の家に引っ越してきたときにまとめ買いした衣装ケース
- 長男が使っていたミッキーの青い三輪車
- もう着ない衣類
- 欠けた食器
- 使わなくなった調理道具 など
細かいものは一般ゴミとして処分できたけど、大型のゴミは自治体の粗大ゴミ回収にお願いした。
私が住んでいた市の粗大ゴミ回収では、1回あたり5品までしか処分できなかったので、3回に分けて処分した。
全てのものを捨てる時に立ち会った。
「よろしくお願いします」と言って、パッカー車に詰め込まれて潰されていく不用品たちを見送った。
多分私以外の人から見たらただの古ぼけた不用品にしか見えないだろうけど、どのものにも買うまで、そして買ってからの思い出が詰まっていた。
捨てるor捨てないの中間「とりあえず保留」
捨てるか捨てないかを決断するのは、本当に疲れるし、精神的に辛い。
あまりに膨大な量のものを、捨てるか捨てないか仕分けしなければいけない時は、途方に暮れてしまいます。
そこで私は、捨てる勇気とは別に捨てない勇気と「とりあえず保留」という中間点を考えるようにしました。
捨てる勇気
私はものの管理がとても苦手です。
丁寧に湿気を取り除いて、たまには手入れをしてやることも忘れてしまうことが多く、者が増えるときっと収拾がつかなくなるのが予想できました。
これから長男は小学校に上がり、たくさんものが増えるし、暮らしが変わったことで新しく購入する家具類も多い。
だから、これからの家族との時間を豊かにするために、私は不用なものを捨てることにしました。
捨てない勇気
これまでも、特に子供たちが着ていた衣類、使っていたベビー用品を捨てる時に辛いと感じることがありました。
毛玉だらけになった服、伸びてしまった服、プリントが薄くなった服はさすがに誰かにあげることができないから、捨ててました。
捨てられないもの、捨てないものは寄付をしたり、友人にあげたりする他に、額縁に入れて飾っています。

保管用の衣装ケースにしまってある子供服は、いつか色褪せたり、虫に食われたりするかもしれないけど、それも一つの捨てない勇気として保管しています。
とりあえず保留でもいいじゃない
今回は子供が赤ちゃんの時に着ていた服などでしたが、これがもうこの世にいない人との思い出が詰まったものだったら、私は捨てるか捨てないか決断できたのかな?と感じました。
私が小学生の頃に、他界した祖父の家にあったぬいぐるみなど小物類を片見分けで貰い受けましたが、30歳になった現在でも捨てることができません。
おじいちゃんの家の電球の紐に重たそうにぶら下がっていたピエロのぬいぐるみ。
おじいちゃんが得意げに「ゲームセンターでとった」と言って見せてくれたパプワくんに出てくるイトウくんのぬいぐるみ。
ものにはそのもの以上の価値が確かに詰まっている。
だから、もし捨てるか捨てないかの判断に悩んだら、「とりあえず保留」でもいいんじゃないかと思う。
とりあえず保留がたくさんあると困るけど、どうしても悩んで決断できない時は、とりあえず保留で置いておいてもいいのではないかと思う。
無理に捨てる必要なんかないし、一瞬でも捨てられないと感じたなら何か理由があるは図だから。
まだまだ捨てられないものがある
家にあると場所をとるし、なんとかしたい。だけど捨てられない。
そんなものがどのご家庭にも沢山あると思うし、引っ越しの時に沢山ものを処分した私も、引っ越しから3ヶ月が経った現在「これどうしよう…」と悩んでいる「とりあえず保留」にしたものあります。
きっとこれからいっぱいものとのお別れを経験するんだろうけど、正直気が重い。辛い。
どうしても捨てないのか捨てるのか判断できない時は、「とりあえず保留」という選択肢も全然ありだと思います。
私は、ものを捨てるか捨てないのか決断できないわけじゃないけど、決断するのにとても疲れてしまうので、本当に悩んだら「とりあえず保留」にしています。
私の経験ですが、「とりあえず保留」にしたものって、予想以上に大事にするので、最終的には捨てないという選択肢に辿り着きます。
捨てない選択をするほどじゃないけど、捨てるのは辛いという方は、一旦捨てない勇気を持って「とりあえず保留」にしてみてはどうでしょうか。
