キッチンハイターとキッチン泡ハイターをご家庭に常備されている方が多いですが、それぞれの違いをご存知ですか?
キッチンハイターは台所の除菌や漂白にしか使えないと思ってしまいますが、カビ取りやお風呂掃除、水垢や茶渋とりに使うことができます。
またノロウイルスやインフルエンザなどで嘔吐した際の処理にも活用できるので、ご家庭にキッチンハイターは常備しておきたいアイテムの一つです。
今回は、
- キッチンハイターとキッチン泡ハイターの違い
- キッチンハイターをしようする際の注意点
- キッチンハイターの4つの活用方法
をご紹介します!
キッチンハイターとキッチン泡ハイターの違い
液体タイプのキッチンハイターと、キッチン泡ハイターは、台所の除菌・消臭・漂白を目的にしたアイテムです。
大きな違いは液体タイプのキッチンハイターは水に薄めて使用するのに対して、キッチン泡ハイターは除菌・殺菌を行う物に直接吹きかけて使用します。
液体のキッチンハイターは水で薄めるので、つけ置き時間がキッチン泡ハイターと比べて長いというデメリットがあります。
まな板や食器類の漂白(除菌・消臭) | ふきんの漂白(除菌・消臭) | |
キッチンハイター | 5Lの水にキャップ2杯のハイターを加えて30分放置する | 5Lの水にキャップ1.2杯のハイターを加えて30分放置する |
キッチン泡ハイター | スプレー後30秒放置する(ヌメリが酷い場合は5分放置) |
また、キッチンハイターとキッチン泡ハイターは、主成分である次亜塩素酸ナトリウムの濃度が違います。
キッチンハイターは次亜塩素酸ナトリウムの濃度6%で、キッチン泡ハイターは0.6%。
キッチンハイターは水で薄めることを想定しているので濃度が濃く、キッチン泡ハイターは直接吹きかけることを想定しているので、万が一薬剤を吸い込んでも人体への悪影響を減らすために、次亜塩素酸ナトリウムの濃度を薄くしています。
キッチンハイターの注意点!使えない場所と使える場所は?
キッチンハイターとキッチン泡ハイターを販売する花王の公式サイトによると、以下の場所にキッチンハイターは使用できないとしています。
反対に、以下の場所や物にはキッチンハイターを使用することができます。
材質が不明なものや場所、木製品は変色する場合があるので、目立たない場所で試してからキッチンハイターを使うようにしましょう。
また、キッチンハイターは取り扱いに注意が必要な薬剤なので、以下のように使用しないように注意しましょう。
カビ・風呂掃除・水垢とり キッチンハイターの4つの使い方
キッチンハイターやキッチン泡ハイターは、キッチンの除菌や漂白など以外にも活用することができます。
例えばコップの底にできたカビ取りや、水垢とり、しつこい茶渋とりなどです。
では、それぞれどのように使用すればいいのでしょうか?
詳しいキッチンハイターの活用方法を見ていきましょう。
2020.7.17追記:トイレの黒ずみ除去
キッチン泡ハイターをトイレットペーパーに3プッシュして、トイレの黒ずみ部分に貼り付けて、30分放置したらトイレの黒ずみを除去できました!
トイレの黒ずみの原因は、空気中のカビがトイレの細菌やホコリと混ざり合ったものなので、キッチンハイターで除菌・漂白すれば取れます。
キッチン泡ハイターでパックしたら、後は流すだけ。
とても簡単なので、お出かけ前にやっておくといいかも!
片栗粉と混ぜてお風呂場のカビ取り
- 使い捨て容器に、片栗粉とキッチンハイターを1:1の割合で混ぜる
- 割り箸でゆっくり飛び散らないように混ぜる
- 味噌くらいのねっとり感になったら完成
使い捨ての手袋、もしくは掃除用ゴム手袋を着用して、直接手ですくってカビに塗り込む
2〜3分放置して、お湯でよく洗い流します。
壁から床に垂れたキッチンハイターと片栗粉が残りやすいので、床もしっかりと洗い流すようにしましょう。
石化した水垢とり
- キッチンのシンクなどにできた石化した水垢に、キッチン泡ハイターを吹きかける
- その上にキッチンペーパーをかぶせてパックする
- 5〜10分放置する
- しっかり洗い流す
パックしただけで取れない頑固な水垢は、パックしていたキッチンペーパーでこすると、綺麗に取れます。
茶渋とり
- 茶渋がついたコップなどに水をいれる
- その中にキッチンハイター(液体)をキャップ1/4入れる
- 30分〜1時間放置する
- お湯でしっかりと洗い流す
ウイルスを含む嘔吐処理
キッチンハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、ノロウイルスやインフルエンザなどのウイルスに有効な殺菌効果があることが証明されています。
次亜塩素酸ナトリウムと水で薄めた希釈液は、時間の経過と共に効果が薄くなるので、嘔吐処理を行う時に必要な分だけ作るようにしましょう。
- 使い捨て手袋とマスクを着用する
- 汚物にキッチンペーパーや新聞紙をかぶせる
- 紙を中央に向かって動かして嘔吐処理を行う
- 嘔吐処理をした紙はスーパーの袋などに入れる
- 床に新しい紙を敷く
- 紙の上に次亜塩素酸ナトリウム水をまく
- 2と同じように中央に向かって拭き取る
- スーパーの袋などに拭き取った紙を入れる
- 手袋を外し、スーパーの袋に入れる。手を消毒して新しい手袋をする
- スーパーの袋の口をしめて処分する
- 手洗いうがいをする
参考花王
キッチンハイターを上手に活用して楽をしよう
キッチンハイターとキッチン泡ハイターの違いは、液体タイプなのか泡タイプなのかの他に、主成分の次亜塩素酸ナトリウムの濃度が違います。
液体のキッチンハイターの方が濃度が濃いですが、その分取り扱いには十分注意が必要です。
キッチンハイターには使用できるものや場所、使用できないものや場所があるので、よく確認をして、注意点に気をつけながら使用しましょう。
カビ取りや水垢とり、茶渋とりは基本的に放置で構いませんが、必ず換気扇を回して、手袋を着用して行います。
嘔吐処理は必要な量の次亜塩素酸ナトリウム水を、必要な時に作るようにして、適切に嘔吐処理を行いましょう。